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天災がやってくるのは忘れたころか??


<日本ではどこで起きても不思議でない地震>

震度5弱以上は79年間に292回、内93回が最近5年間に集中している。

「天災は忘れた頃にやってくる」地球物理学者で随筆家でもあった寺田寅彦博士が残したとされる警句です。1995年の阪神淡路大震災以降に発生した地震を列挙してみると、2000年鳥取県西部地震、震度6強。2001年芸予地震、震度6弱。2003年宮城県北部の地震、震度6強。2003年十勝沖地震、震度6弱。2004年新潟県中越地震、震度7.2005年福岡県西方沖の地震、震度6弱。2005年宮城県沖の地震、震度6弱。そして、14日に起こった宮城・岩手内陸地震は震度6強。阪神淡路大震災に匹敵するほどの揺れを起したといわれています。

主なものだけでもこんなにある。近年では、天災は「忘れた頃に」ではなく「忘れる間もなく」やってくるのではないでしょうか。最近地震が多いと感じてる方も多いと思います。実際、1926年以降に最大震度5または5弱以上観測された地震の発生件数を調べてみると、合計292回のうちなんと93回が最近の5年間に集中しています。

このようなデータを見ると、まるで日本全体の地震活動が活発になっているかのような印象を受けませんか。しかしそう考えいるのは誤りだという「震度ではなくマグネチュードを基準に考えてみると、日本全体の地震の発生傾向に大きな変化はありません」と語るのは、防災科学技術研究所の岡田義光企画部長です。
震度とは、ある時点で観測されたゆれの程度のことで、地震の波は地中を伝わるうちにだんだん弱くなります。つまり震度は観測地点ごとにその値が異なり、一般的には震源に近いほど大きな値となります。。一方マグネチュードは、地下の震源から開放されたエネルギーの総量を推定した指標なので、こちらは震源近くの観測データを使って推定してもその数字は変わりません。

さて、震度をめぐっては1990年代の大きな変更がありました。以前は地方気象台など全国約150箇所の観測地点で人間が体幹や周囲の状況などから判定していました。これを震度計で記録されたデータから計算するように改め、さらに観測地点を4000箇所近くまで充実させたのです。震度は震源に近いほど大きい。観測網が密になったことで、これまで取り逃がしていた局所的な大揺れを捕らえる可能性が高くなりました。つまり地震の発生ペースに変化はなくても、以前より大きな震度を記録しやすくなっているのです。

さて、日本全体が地震の活動期に入っているわけではないとのことですが、「首都圏」や「西日本」というエリアを限定すると話は変わるようです。たとえば西日本(中部地方以西)では地震の活動期と静穏気が繰り返し訪れていることが歴史資料などから分かっています。
これは、紀伊半島や四国の沖合いで発生を繰り返す東南海地震・南海地震はマグネチュード8クラスの巨大地震で、いわば西日本の地震の親分です。親分の発生前50年程から発生後10年ほどが活動期に当たり、子分というべき地震が頻発します。ただし、子分といえども兵庫県南部地震(M7.3)のような大地震が含まれており、あなどれません。活動期終了後は数十年間の静穏期が訪れ、再び活動期へと移行します。兵庫県南部地震以降、多くの専門家が西日本は活動期に入ったと指摘しており、西日本各地は今後も注意が必要です。