
火災は燃えるものによって大きく3種類に分かれます。そして消火器には、この分類に応じた適応性が白、黄、青の3色の丸いマークで示されます。
普通火災(木材、紙、布など。一般住宅の火災がこれに当たります。)
油火災(灯油、ガソリン、油脂など)
電気火災(電気設備、トランス、モーターなどの電気機械)消火器は薬剤などによる違いから、全部で7種類ほどに分けられますが、一般家庭用とすれば代表的なのは次の2種類です。
建物火災の焼死者の9割が住宅火災によるものといわれています。家が小さくても、火災そのものが小さいとは限りません。大きさは10型程度の大きめで、放射時間に余裕のあるものが理想的です。しかし、ABC粉末消火器には小型のものもありますので自宅のスペースの関係で、大きなものが置けないのであれば小さなものでも致し方ないでしょう。
建物火災の出火原因としてはコンロによるものが最も多く、なかでもてんぷら油の加熱発火による火災がほとんどを占めています。てんぷら油には、新しく開発された専用の住宅用強化液消火器があります。小型で、軽量、操作方法も簡単なので台所に1本用意しておくともしものときに役に立ちます。また、蛍光灯のように室内に設置しておけば、火気を感知して自動的に消火してくれる住宅用スプリンクラー設備というものもあります。高齢者の方は、いざという時になかなか消火器を使うということが難しいときがあります。そんなお宅に消火器の変わりに設置すれば、火気を検知して自動で消火薬剤を噴出して消火する住宅用スプリンクラー設備は有効です。

年月がたつにつれ、薬剤の効力が低下したり、圧力が減ったりする場合があります。一年に一度は日にちを決めて定期点検しましょう。 わたしの家では、非常食(防災食)の入れ替えの日(防災の日)にしています。この日が近づくとテレビや新聞などで盛んに防災特集などを組んで、目に付きやすく思い出しやすいので忘れることがありません。 たまったホコリなどを払い、雑巾で軽く拭きます。このとき合成樹脂性の容器や部品には、シンナー、ベンジンなどの有機溶剤は使用してはいけません。通常の台所用洗剤で十分です。安全栓やノズル栓が外れていないか、ねじが緩んでいないか、薬剤がもれていないかなどを点検し、異常があれば消火器の販売店などに連絡しましょう。
蓄圧式の強化液消火器は指示圧力計の指針がグリーンゾーン内にあるかどうかを確認し、グリーンゾーンから下がったときは、販売店などに連絡して整備しましょう。 消火器は圧力の加わった容器ですから危険もあります。整備はなるべく購入した業者か、メーカーに依頼するようにしましょう。
過去には、屋外に廃棄されていた消火器の容器の底が錆びて、腐食していた粉末消火器を使用して、炭酸ガスの圧力のためにロケット噴射のようになって消火器が顔面にあたり、怪我をしたケースもあります。点検は非常に重要です。
また、消火器にも寿命があります。未使用でもだいたい5年を経過すると性能や機能が低下する場合があります。容器の寿命は平均8年といわれています。定期点検を怠らず長くても8年を経過したら取り替えるようにしましょう。